卒業研究
RESERCH
動物学科の卒業研究
学生は興味あるテーマを選んで卒業研究・卒業論文に取り組みます。野生動物系と飼育動物系といった専門フィールドの異なる複数の教員の指導のもと、分野横断的な研究も進めることができます。
幅広い動物を対象
動物学科では、卒業研究のテーマを学生本人の興味に基づいて決めます。無脊椎動物から哺乳類までさまざまな動物を対象とした研究が行われています。
これまでの卒業研究の対象種
なんと! 372 種(2011〜2021年度)
哺乳類 80 種
ニホンジカ、ヌートリア、ホンドギツネ、イエイヌ、アムールトラ、マウス、ラット、イノシシ、ニホンアナグマ、ホンドタヌキ、ハタネズミ、スナネズミ、トゲマウス、スンクス、ユーラシアハタネズミ、ロシアハタネズミ、ニホンハタネズミ、ヒト、レッサーパンダ、アカネズミ、ニホンノウサギ、テン、ケナガネズミ、シリアンハムスター、シマハイエナ、ブチハイエナ、ニホンザル、ハクビシン、ギュンターハタネズミ、プレーリーハタネズミ、オキナワハツカネズミ、コツメカワウソ、ウマ、パームシベット、オビリンサン、ミスジパームシベット、コジャコウネコ、キノガーレ、ビントロング、コウベモグラ、カワネズミ、ノウサギ、スナメリ、ヨツユビハリネズミ、アズマモグラ、ハンドウイルカ、クロサイ、トリトンハムスター、ゴールデンハムスター、アライグマ、ニシローランドゴリラ、ニホンツキノワグマ、アメリカバク、マダラスカンク、チーター、キリン、イエネコ、スミスネズミ、アナウサギ、ヒナコウモリ、クリハラリス、ヒメコミミトガリネズミ、ボルネオオランウータン、ミズラモグラ、ドブネズミ、アマミトゲネズミ、グラントシマウマ、イタチ、アナグマ、グリソン、シマスカンク、スカンクアナグマ、トゲネズミ、アフリカヤマネ、フクロテナガザル、ワウワウテナガザル、キタホオジロテナガザル、チンパンジー、トカラヤギ、クビワオオコウモリ
鳥類 92 種
ハシボソガラス、メガネフクロウ、スズメ、マゼランペンギン、カワウ、アオサギ、オオハシウミガラス、サギ、ヨーロッパフルマカモメ、ヨーロッパカモメ、ニシセグロカモメ、シロカツオドリ、マユグロアホウドリ、ウミガラス、ウズラ、エミュー、イソヒヨドリ、ホオミドリウロコインコ、コガネメキシコインコ、ナナイロメキシコインコ、ブッポウソウ、インドクジャク、マクジャク、ダイサギ、コサギ、チュウサギ、ゴイサギ、コザクラインコ、ルリゴシボタンインコ、セキセイインコ、ハシブトガラス、カワガラス、キジ、ルリコンゴウインコ、ムクドリ、ハクセキレイ、カイツブリ、ササゴイ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、クイナ、ヒメクイナ、バン、オオバン、イカルチドリ、クサシギ、タシギ、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、アリスイ、ヒバリ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ノビタキ、ツグミ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、エナガ、ツリスガラ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、シメ、ハッカチョウ、フンボルトペンギン、コチドリ、イソシギ、キンカチョウ
爬虫類 43 種
ニホンカナヘビ、アカマタ、アオダイショウ、ニホンマムシ、ハブ、ニホンヤモリ、オオアオジタトカゲ、ミズオオトカゲ、フトアゴヒゲトカゲ、シマヘビ、ニホンイシガメ、クサガメ、ミナミイシガメ、ミヤタハコガメ、カントンクサガメ、ニホンハナガメ、ハナガメ、タネガシマハナガメ、ヤベイシガメ、シャムワニ、ボールパイソン、イリエワニ、エボシカメレオン、ヤマカガシ、ヒバカリ、ジムグリ、トゲオアガマ、アオジタトカゲ、ワニトカゲ、ニホンスッポン、リュウキュウアオヘビ、ガラスヒバァ、アマミタカチホヘビ、ヒメハブ、バーバートカゲ、オオシマトカゲ、オキナワトカゲ、エジプトトゲオアガマ、タワヤモリ、キバラガメ、アルマジロトカゲ、ニホントカゲ、アカミミガメ
両生類 19 種
メキシコサンショウウオ、オキナワシリケンイモリ、ニホンアマガエル、トノサマガエル、ナゴヤダルマガエル、ツチガエル、ベルツノガエル、クランウェルツノガエル、ニホンアカガエル、アカハライモリ、オオサンショウウオ、ニホンヒキガエル、シュレーゲルアオガエル、モリアオガエル、カジカガエル、ヤマアカガエル、ヌマガエル、トウキョウダルマガエル、ウシガエル
魚類 25 種
メダカ、ベタ、ネオンテトラ、ティラピア、デメモロコ、キンギョ、イヌザメ、ドジョウ、アユモドキ、オオスジヒメジ、シロザメ、マナマズ、ハオコゼ、キュウセン、ニジギンザメ、ペールゴーストシャーク、ホウボウ、ヘラツノザメ、エドアブラザメ、アブラボテ、カネヒラ、ブルーギル、グッピー、トラフグ、ヤリタナゴ
昆虫 78 種
モンキアゲハ、ツヤケシオオゴミムシダマシ、キイロショウジョウバエ、オウトウショウジョウバエ、カネタタキ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ハラオカメコオロギ、モリオカメコオロギ、ミツカドコオロギ、シバスズ、ヒゲシロスズ、マダラスズ、スズムシ、マツムシ、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、ヒメスズメバチ、チャイロスズメバチ、オオスズメバチ、クロスズメバチ、シロタニガワカゲロウ、トラタニガワカゲロウ、キハダショウジョウバエ、ムナスショウジョウバエ、オナジショウジョウバエ、トラフカクイカ、ニホンミツバチ、クロアゲハ、オオクロツヤヒラタゴミムシ、クロツヤヒラタゴミムシ、ヒメツヤヒラタゴミムシ、マルガタツヤヒラタゴミムシ、ナナフシモドキ、アミメアリ、トビイロシワアリ、オオズアリ、アシナガアリ、ヒゲナガケアリ、サクラアリ、アメイロアリ、ムネボソアリ、ハヤシクロヤマアリ、アズマオオズアリ、タカハシショウジョウバエ、セイヨウミツバチ、ニトベハラボソツリアブ、アシブトハナアブ、オオハナアブ、キマダラハナバチ、アカイエカ、ヒトスジシマカ、クロゴキブリ、モリチャバネゴキブリ、コモダスエンマコオロギ、キバジュズフシアリ、キイロシリアゲアリ、ハリブトシリアゲアリ、クロオオアリ、カドフシアリ、ケブカアメイロアリ、ルリアリ、ヨツボシオオアリ、ヒメキアリ、シベリアカタアリ、クマスズムシ、センチコガネムシ、エンマコガネムシ、チャバネゴキブリ、ゴミムシ、ハネカクシ、タバコシバンムシ、カツオブシムシ、アリ、クロヤマアリ、オオハリアリ、ウジムシ、キイロスズメバチ
その他 35 種
ジョロウグモ、キチマダニ、ヤマアラシチマダニ、フタトゲチマダニ、オオトゲチマダニ、タカサゴチマダニ、ヒゲナガチマダニ、タネガタマダニ、ヤマトマダニ、アカコッコマダニ、タカサゴキララマダニ、タイワンカクマダニ、ヤマトチマダニ、シュルツェマダニ、ハラクロコモリグモ、コモリグモ、ミドリシャミセンガイ、ウスバシャミセンガイ、ヒラピンノ、ミナミヌマエビ、ニホンヒメフナムシ、ハナダカダンゴムシ、オカダンゴムシ、コシビロダンゴムシ、ダンゴムシ、ワラジムシ、セトウチマイマイ、スクミリンゴガイ、イボニシ、ナメクジ、チャコウラナメクジ、オオゲジ、トビズムカデ、アカムカデ、プラナリア
卒業研究の例
池田動物園レッサーパンダの生殖内分泌動態について
岡田勇太
池田動物園(岡山市)で飼育されているレッサーパンダの雌3個体について、効果的な繁殖計画への寄与を目指し、酵素免疫測定法をもいいて、糞中のエストロゲン代謝物とプロゲステロン代謝産物の値を測定した。レッサーパンダは交尾排卵動物と考えられているが、いずれの個体も嗅覚的・視覚的刺激により排卵が行われていたことが判明した。
ヒラピンノの宿主に対する再侵入実験
市川義仙
カリガネエガイを宿主にもつヒラピンノのメスは、寄生生活から自由生活に移り、また寄生生活に戻るといわれる。そこで、ヒラピンノが再度宿主に侵入するかを観察したところ、殻の隙間が少しでも広い部位を選択して再侵入を試みていることが明らかとなった。
学習実験を応用したヌートリアの有効視野の測定
谷口啓貴
ヌートリアの有効視野を調べるため、半円形の実験スペース内に等間隔に複数設置した電球のうち、光の消えたものを選択させる弁別学習を行なった。個体の正中正面から左右20度の範囲は反応がほとんどないが、正中正面から左右30〜90度の範囲は、90%以上の正答率があった。ヌートリアは体の側方は広い視野を有しているが、正面はほとんど見えてない可能性がある。
心理的圧迫を応用したニホンジカに対する移動阻害構造体の開発試験
田中沙耶
独自に開発した移動阻害構造体が、ニホンジカにどの程度の心理的圧迫を加え、移動を制約するか、行動解析を行なったところ、高さと視認性が大きく影響することが判明した。コストも勘案すると、構造体の高さは約15 cmが適正であろう。
飼育下マゼランペンギン及びフンボルトペンギンにおける非侵襲的な雌雄判別法の確立
長村真央
マゼランペンギンとフンボルトペンギンは外見上での雌雄判別が困難である。そのため、雌雄判別は主に血液検査によって行われているが、採取者の技術が必要な上、個体へのストレスが懸念とされる。両種の糞中ステロイドホルモンを測定することにより、非侵襲的な雌雄判別法の確立を目指した。
岡山理科大学周辺におけるニホンミツバチの花粉源の季節変化と多様性
井上 愛
岡山理科大学周辺地域で、ニホンミツバチの花粉源植物の多様性の解明を目指し、花粉塊を採取・分析した。その結果、7月と11月に利用植物の多様性度指数が向上し、10月にはキク科の草本を集中的に利用していることが判明した。
学術論文になった学生たちの研究例(修士論文・博士論文も含む)
(1) 農作物被害についてのアンケート調査. 2. 獣害に関する活動の結果.
阿部透冴
2022年度 (令和4年度) 地域に飛び出せ大学生! おかやま元気! 集落研究・交流事業 新見市下熊谷地区での活動報告 (中本 敦, 阿部透冴, 大瀧武尊, 新居愛梨, 梅垣佳歩 著). pp.7-16, 大学製本所, 岡山, 2023.
(2) 獣害を引き起こす動物の生態調査や防除対策(被害対策班). 2. 獣害に関する活動の結果.
大瀧武尊
2022年度 (令和4年度) 地域に飛び出せ大学生! おかやま元気! 集落研究・交流事業 新見市下熊谷地区での活動報告 (中本 敦, 阿部透冴, 大瀧武尊, 新居愛梨, 梅垣佳歩 著). pp.17-33, 大学製本所, 岡山, 2023.